移動するだけでマイルが貯まるアプリ「Miles」が日本で10月20日からサービスを開始しました。

私もさっそく使ってみたので、マイルのため方、使い方などレビューします。また、どういうビジネスモデルなのかも気になったので、ついでにまとめてみました。
- Milesアプリの使い方、実際に使ってみた感想
- Milesのビジネスモデルや企業分析など
Milesアプリの使い方
アカウントの登録と初期設定
登録はアプリの指示通りに進めばわかるので、簡単にご説明します。
- Milesアプリを開く
- トップ画面右下の『登録する』をタップ
- Eメールアドレスを入力する
- パスワードを入力する
- 登録したメールアドレスに6桁の認証コードが届くのでアプリ画面で入力する
- 氏名を入力
- 『位置情報をオンにする』をタップ、オフになっている場合は『設定』から選択
- 『通知をオンにする』をタップ、不要なら許可しない
- 登録プレゼントで300マイルが付与される
- トップ画面右下の『アカウント』で『主要な通勤・通学手段を設定する』をタップし、メインの移動手段を設定する。これにより移動手段の判別精度が向上する
マイルや特典の貯め方
Milesはバックグラウンド処理されているので、アプリを起動する必要はありません。本当に移動するだけで勝手にマイルが貯まります。
ある程度移動したら、ホーム画面の『移動履歴』を確認しましょう。以下の画像では灰色で隠していますが、実際には移動した地図と移動開始&終了時刻が記録されます。

移動手段ごとのマイルの倍率
移動手段によって付与されるマイルの倍率が変わります。ランニング・徒歩が最も高い10倍で、私の22日(金)の移動履歴ですと、約0.4マイルの徒歩×10倍=4.1マイル付与されていました。
ちなみに、1マイル=1.60934kmです。
- 10倍:ランニング・徒歩
- 5倍:自転車
- 3倍:バス・電車・船・スキー
- 2倍:相乗り
- 1倍:車
- 0.1倍:飛行機

獲得マイル数でステータスが決まる
Milesには『シルバー』『ゴールド』『プラチナ』の3種類の会員ステータスが存在し、当月の獲得マイル数か特典の獲得数に応じて、翌月のランクが決まります。

ランクに応じた特典も併せて、以下の通りまとめました。

招待された側:招待コードで500マイル獲得
お知り合いから招待コードを入手された方は、アプリトップ画面→『アカウント』→『招待/特別コード』にて、特別コードを入力すると、500マイル獲得できます。
お知り合いからの招待リンク経由でアカウント登録した場合は特別コードの入力作業は不要です。ログイン後に、登録プレゼント300マイル+紹介500マイル=計800マイルが入手できます。
招待する側:アマゾンギフト券が最大1,000円分
招待された側の逆ですが、アプリトップ画面→『友達紹介』→『お友達を紹介する』にて直接アプリへのリンクをお知り合いに送るか、招待コードだけ教えて『アカウント』→『招待/特別コード』で入力してもらうか、の2択です。
- 1人招待:100円分
- 2人招待:200円分
- 3人招待:300円分
- 4人招待:500円分
- 5人招待:1000円分(最大)
※アマゾンギフト券については11/1にご案内予定とのこと。
私の招待コードは「0G3LRC」ですので、もしよろしければご活用ください。
チャレンジに参加して特典やマイルをゲット
アプリトップ画面『特典』にて『チャレンジ』が開催されており、期間内に指定されたチャレンジを達成することで、特典やマイルがもらえるそうです。
今だと10月23日~10月31日に、1マイル以上の徒歩/ランニング/自転車での移動を10回すると、先着100名様にレッドブルギフトBOXがプレゼント。先着にもれても500マイルは必ずゲットできる。

マイルの使い方
貯まったマイルはアマゾンギフト券やフード・ドリンク、日用品などに交換ができるほか、様々な活動への寄付も受け付けています。
アマゾンギフト券は5,000マイルで100円分と交換なので、少しハードルが高そうです。

フード・ドリンクは比較的手軽な特典があります。ファミマのコーヒーSの無料引換クーポンなら500マイルで交換できますので、1日か2日移動する機会があればすぐ交換できそうですね。

バッテリー・データ消費量への影響
1日のバッテリー消費量は、さほど大きな影響はないと感じました。
1日のデータ消費量はバックグラウンドだけで、約20MBでした。
まだアプリを使用して日が経っていないので、もう少しデータが取れたら更新します。
Milesの企業分析
Milesはアメリカのスタートアップ企業
「Miles」がどういう会社なのか気になって調べてみると、2016年にアメリカで創業したスタートアップ企業でした。日本でアプリをリリースするのは日本法人「Miles Japan」ということですね。
まだ創業5年というとても若い会社のようです。
ちなみに、アメリカの経済メディア「BENZINGA(ベンジンガ)」によると、2021年のベストテックスタートアップで第7位にランクインしています。かなり注目度は高いようです。

マイルズは、ユーザーが今日最も人気のあるブランドのいくつかからの独占的な特典や特典に向けて地上旅行の「マイル」を獲得できるようにする特典プログラムです。旅行に基づいてマイルが獲得され、ユーザーは毎日の目的地まで歩いたり、自転車に乗ったり、乗ったりするとポイントを獲得できます。 アプリ内では、ユーザーはマイルを記録する必要はなく、定期的にアプリを開く必要もありません。

Milesは地上での移動に価値を与えた
創業者のJigar Shah氏は、歩く、走る、自転車、バイク、車、電車、船、飛行機・・など様々な移動手段がある中で、なぜか航空会社だけが空の移動にマイレージポイントを提供していたことに注目しました。地上のあらゆる移動にも同じように価値を与えることを目指した結果、Milesは創業されました。
空の移動だけでなく、地上の移動にもマイルを与えようとした
Milesで移動に価値が生まれる理由
地上の移動にも価値を与えるべきというのは分かりましたが、今までと同じように移動してマイルがもらえるだけの話なのでは?と思ったら少し違いました。
Milesでは移動手段によってもらえるマイル付与率が異なり、 徒歩なら×10倍、電車なら×3倍 、車なら×1倍・・という風に、環境に優しい移動手段の方がもらえるマイルが多い=社会的価値が高いと位置付けたのです。
「今までなら車で買い物に行っていたけど、マイルがよりたくさんもらえる徒歩にしてみよう」という考え方が新たに生まれることで、無理なくユーザーを環境に優しい移動手段に誘導する仕組みになっていたということです。
人々はマイル目的の徒歩移動だったとしても、巡り巡って環境に優しい選択につながるという全く新しい考え方だと理解しました。
環境に優しい移動手段により高い価値をつけ、差別化した
Milesアプリの工夫
ただ移動するだけでマイルが貯まるのではなく、徒歩なら×10倍、電車なら×3倍・・など、成果に応じてインセンティブが発生する仕組みや、受け取った報酬を特典に交換できたり、特別な特典がもらえるチャレンジ企画に参加するなど、クリアする楽しみというゲーム的要素を上手く組み合わせています。
インセンティブとゲーミフィゲーションの2つを取り入れた
Milesのビジネスモデル
地上の移動でマイルが貯まるのは良いとして、どのようにビジネスとして成り立つのか?ですが、パートナー企業から手数料を得る成果報酬型のビジネスモデルでした。
- ユーザーがMilesの特典を通じて何かを購入した売上に応じて、パートナー企業から手数料を得る
- ユーザー1人あたりの顧客獲得単価(Cost Per Acquisition)として、パートナー企業から手数料を得る
パートナー企業としては、単純に新規顧客の開拓として人気アプリに広告宣伝費を使うのは納得がいきますし、さらにそのアプリが環境に優しい選択を促すものとあれば社会的にも印象が良く、まさに一石二鳥という訳です。
- Milesは、アプリを通じた売上や送客に応じてパートナー企業から手数料をもらう
- パートナー企業は、顧客や売上の増加に加え、環境意識へのアピールにも繋がる
Miles Japanは重要拠点?
少し気になったのが拠点であるUSのMiles公式サイトの会社一覧に、Miles Japanが記載されています。英語圏以外の進出は日本が初めてなのかもしれません。

またよく見ると、Milesに投資している企業に『MS&AD』『Panasonic』『Sony Innovation Fund』などの日系企業の名前が目立ちます。これもMiles Japan設立に関係しているのでしょうか?

最後に
どういう背景で成り立っているのかは分かりましたが、それにしても移動するだけでマイルがもらえるなんてすごい発想ですよね。無料で簡単にできますし、辞めても特に何もないので、気になった方はぜひ試してみてくださいね。
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