今回は、中国政府が認定する世界共通の中国語の語学検定試験であるHSK2級に合格しましたので、実際に行った勉強方法をご紹介します。
私は21年6月に受験し、
- 聴力100/100点
- 読解95/100点
- 総得点195/200点
で、ほぼ満点で合格できました。
HSK2級の試験概要
試験の難易度
・1級~6級の6段階のうち下から2番目、基礎段階上位レベル
学習目安
・300語程度(HSK1級対象の150語含む)の常用単語と文法知識を習得していること
・大学の第二外国語における第一年度履修程度の学習が目安
点数と評価
・点数は、聴力100点と読解100点、で合計200点 ※120点(6割)以上が合格ライン
・問題数は、聴力35問と読解25問、で合計60問
・試験時間は、聴力25分と読解22分、で合計約50分
受験料・試験日程
・公式サイトから直接申し込むと4,950円(税込み)
・試験はおよそ月に1回の頻度で開催、試験日の1ヶ月前が申し込み締め切り
・オンライン教室CCレッスン経由で申し込むと最大40%割引で3,220円(税込み)
オンライン教室CCレッスンで受験料割引
オンライン英会話の中国語版ですね。
HSK2級の勉強方法
HSK2級おすすめ教材・アプリ
新ゼロからスタート中国語 文法編
初心者なので、まず文法と発音の基本ルールを押さえるところからはじめました。
本書は全20ユニットで、1ユニットごとに「例文」→「本文単語」→「文法説明」→「練習問題」の流れで構成されています。特に、文法説明は45の文法公式にまとめられているため、後からでも復習しやすいと感じました。
非常に丁寧でわかりやすい内容で、1ユニットあたりの学習時間はおよそ30分~60分程度です。無理せず毎週5ユニット×4週間としても、1ヶ月で学習完了できます。文法と発音を例文で学ぶにつれ、初級単語にも自然と慣れていくので、一石二鳥です。
・初心者で文法から勉強を始めたい人向け
・全20ユニット、1ユニットあたりの学習時間は30分~60分程度
・例文を読んでいるうちに、初級単語も何となく身につく
品詞別・例文で覚えるHSK基礎語彙1級~4級
HSK1級から4級まで語彙1200語が級別に品詞分類されています。
本書は、余計なイラストや解説が無くシンプルで見やすい単語帳です。語彙ごとに例文が付いており、巻末索引が分かりやすい点も使いやすいです。
白帝社ホームページ内の本書ページから単語音声がダウンロードできますので、耳で聞きながら覚えることもできます。ただし、例文の音声は収録されていないので、そこだけ少し注意です。
・HSK1級~4級の対象語彙が全て網羅されている
・余計なイラストがなくシンプルで使いやすい
中国語検定 HSK 公式 過去問集 2級
HSK公認の公式過去問集ですので、これは必須です。過去問が5回分収録されています。
聴力問題の音声は、パソコンか「HSK 音声ポケット」というスマホアプリでダウンロードできます。個人的にはアプリが使いやすいのでおすすめです。
・HSK公認の過去問なので購入必須!
中国語手書き辞書(スマホアプリ)
このアプリは中国語を勉強される方ならどなたにでもおすすめしたいです。文字の発音や意味が分からなくても、手書きした文字を読み取ってくれるので、そのまま検索ができます。
私は本当に初心者ですので、「中国語が書いてあるのは分かるけれど、読み方と意味が分からないので日本語で検索できない・・」という場面に何度も遭遇しましたが、このアプリを使ってから学習効率がぐんと向上しました。無料ですし、本当におすすめです。
・手書き辞書を使った方が格段に学習効率が上がるのでおすすめ
HSK2級勉強方法(3ヵ月で完成)
試験日を勉強開始日の3ヵ月後に設定し、試験日から逆算して週ごとの予定を立てました。
1ヶ月目:文法
- 1週間目:ゼロからスタート中国語文法編1~5ユニット
- 2週間目:ゼロからスタート中国語文法編6~10ユニット
- 3週間目:ゼロからスタート中国語文法編11~15ユニット
- 4週間目:ゼロからスタート中国語文法編16~20ユニット
1ユニット30~60分ですので、平日に勉強時間が取れなくても土日で十分に挽回可能な日程です。とにかく無理せず継続して勉強することを優先しました。
例文を勉強するうちにHSK1級程度の簡単な単語には自然と慣れていきますので、単語も同時に覚えることができます。
・最初は文法から。単語は例文を読むうちに次第に身につく
・達成困難な学習計画は立てないように。どこかで遅れが挽回できるよう余裕を持たせる
2ヶ月目:単語
- 1週間目:HSK基本語彙1級
- 2週間目:HSK基本語彙1級
- 3週間目:HSK基本語彙2級
- 4週間目:HSK基本語彙2級
実際に学習してみて思いましたが、単語学習はわざわざ時間を取らなくても良いかもしれません。1ヶ月目に文法を勉強するうちに、ある程度見覚えのある単語が増えますので。
文法学習が完了したらいきなり過去問に突入して、わからないときに調べながら覚える方が勉強の効率は良いと感じました。
英語学習でも同じかもしれないですが、やはり単語だけの丸暗記には限界がありますね。
・単語は丸暗記だとすぐに忘れるので、この1ヶ月は飛ばしても良いかも
・例文や問題を解きながら、分からないときに毎回調べる方が身につきやすい
3ヶ月目:過去問
- 1週間目:過去問 第1回
- 2週間目:過去問 第2回
- 3週間目:過去問 第3回
- 4週間目:試験当日
いよいよ過去問です。私は試験の1ヶ月前から学習開始しても間に合いました。
読解はとても簡単なので、文法と単語の初級をしっかり押さえていればほぼ勉強しなくても大丈夫です。聴力はとにかく何度も聴くて声に出すことが大事ですので、以下を徹底しました。
①まず普通に解いてみる
②答えは見ずに聞き取れる部分だけ書き出す。これ以上聞いても聞き取れる単語が増えない限界まで繰り返して聞く
③答えを見て聞こえなかった部分を赤字で書き出す。ここで聞き取れない単語が身についていない単語なので、何度も聴いて声に出して読む
④もう一度普通に解いてみる。聞き取れない場合は、また③に戻る。
過去問は3回分くらいやれば十分だと思います。問題量よりもきちんと理解してから次に進む方が大切だと思います。
快活クラブで集中して勉強
家で勉強できない・・という方は快活クラブの活用をおすすめします!
ちなみに私は、鍵付き個室の3時間パックで短期集中勉強をしていました。
HSK2級を学習してみた結果
私は21年3月から勉強を開始し6月に受験しましたので、勉強期間はおよそ3ヵ月間です。
ただし、私は毎日みっちり時間を確保して学習を継続できる性格ではないため、だらだらと過ごしてしまった時間もかなりありました。よって実質的な期間は2ヶ月程度だと思います。
勉強時間は人それぞれだと思いますが、押さえておくべき学習ポイントは同じですので、ご自身の経験から必要な勉強期間を判断して、きちんと準備可能な試験日程で申し込むようにしましょう。
やる気が出た勢いで直近で開催される試験を申し込んだは良いものの、結局勉強時間がなくて消化不良になるのだけは避けたいですね。
色々書きましたが、漢字がある程度理解できる日本人にとってHSK2級はそこまで難しくはないですので、中国語に少しでも興味がある方は積極的に受験してみてはいかがでしょうか?
自分に合った学習計画を立てて、無理せずにがんばりましょう
コメント